会社案内

ご挨拶

光の如く広がる歓喜よろこびとならん

浄土真宗の根本聖典の一つ『無量寿経』むりょうじゅきょうの中に「十二光」じゅうにこうというものがあります。
阿弥陀仏の光明を十二の功徳に分けて称える呼び名だそうで、「歓喜光」もその中の一つ「衆生しゅじょうの怒りを取り除き歓びを与える光」だとされています。

澤田酒造の代表銘柄である「歓喜光」は、五代目当主であった私の祖母定子さだこが命名したものでありますが、私が七歳の一月に亡くなったので、直接この由来を確かめることは叶いませんでした。その祖母が亡くなってすぐに六代目当主となり、四〇年間その責務を担った父からも、直接その由来を聞いたことはありませんでしたが、ただ、私の中で、「歓喜よろこびが光の如く広がるお酒」だと勝手に良いように解釈をしております。

また、現在の澤田酒造の主力事業の一翼を担っている健康食品(植物発酵エキス)も、四代目当主で醸造学者でもあった定司ていじが、当時過酷な労働に従事していた蔵人の健康を守るために創り出したものであり、そこには「お酒には造り手の想いが宿る」という強い信念が込められています。
つまり、造り手である我々が、明るく健康で、歓喜に充ち満ちていなければ、それを飲んでいただく皆様には、到底歓喜や豊かさをお届けすることなどできないということだと、思っております。

日本清酒発祥の地である奈良。
素晴らしき由緒あるこの地で、ご先祖様が酒造業を創業され、私の代に至るまで、脈々と絶えることなく続いてきたことに日々感謝をしながら、皆様が澤田酒造のお酒を飲んで、少しでも豊かな気持ちになっていただけたら、大変うれしく思います。2019酒造年度に自社醸造を再開できた際の初心と歓喜を忘れることなく、向上心と情熱、丁寧さをもって、これからも邁進してまいります。

歓喜が光の如く、更なる歓喜となって広がっていきますように。そんな商品、そんな企業であり続けたいと。

代表取締役 七代目当主

会社概要

社名 澤田酒造株式会社
創業 1830年(天保元年)
法人設立 1953年(昭和28年)11月5日
資本金 1,000 万円
代表者 代表取締役 澤田 定一良
所在地 〒639-0226 奈良県香芝市五位堂六丁目167番地
TEL 0745-78-1221
FAX 0745-76-0005
  • 西名阪自動車道「香芝インター」より 約10分
  • 近鉄大阪線「五位堂駅」南口より 徒歩8分
  • JR和歌山線「JR五位堂駅」より 徒歩7分

事業内容

澤田酒造の3つの事業 ~「三つの醸」

「醸(かもす)」とは、じっくりと時間をかけ、愛情をそそぎこんで育てあげること。

澤田酒造では、創業以来続く清酒の製造販売事業。
四代目当主・澤田定司が過酷な作業に従事する蔵人の健康を思いやり考案した発酵食品に端を発する健康食品製造事業。音楽家でもあった5代目当主・澤田定子の遺志を引き継ぎ、その弟子たちによって設立された音楽院の運営という3つの事業を行なっております。

澤田酒造は「酒」「健康」「音楽」の3つの事業を通じ、「人々の喜び醸す」ことを使命とし、喜びあふれる社会の一端を担う企業であることをめざしています。

清酒製造販売事業

旨い「酒」を造り、多くの方に飲んでいただくことで「人々の喜びを醸す」

健康食品製造事業

心身の「健康」に役立つ健康食品を供給することで「人々の喜びを醸す」

音楽教室運営事業

心を豊かにする「音楽」の素晴らしさを伝えることで「人々の喜びを醸す」

沿革

天保元年
(1830年)
初代当主・澤田 定四郎(さわだ さだしろう)が現在の地(奈良・五位堂)にて紺屋業を営む傍ら、近隣で収穫された米を使って酒造りを行う。
明治22年
(1889年)
三代当主・澤田 定十郎(さわだ さだじゅうろう)が “造り酒屋” として酒造業を開始。
銘酒『透明冠』を発売。
昭和10年
(1935年)
醸造学者でもあった四代当主・澤田 定司(さわだ ていじ)が、過酷な酒造りに従事する蔵人たちの健康を守るため、身近な野菜や果物を用いた発酵液(現在の植物醗酵エキス「澤田酵素」の原型)を考案。
健康食品事業の礎を築く。
昭和28年
(1953年)
澤田酒造株式会社設立(昭和28年11月5日)、澤田 定司が初代代表取締役に就任。
昭和31年
(1956年)
跡取りであった澤田 定(さわだ さだむ)が太平洋戦争で戦死していたため、定の妹・澤田 定子(さわだ さだこ)が五代目当主となる。
昭和40年
(1965年)
定司が考案した発酵液に改良を加え、植物醗酵エキス「澤田酵素」を開発。
「澤田酵素」を主原料とする健康食品受託製造事業を開始。
昭和50年
(1975年)
純米酒を中心とする高品位志向銘柄『歓喜光』を発売。
昭和59年
(1984年)
澤田 定至人(さわだ さだしと)が六代目当主となる。
定子の没後、その弟子たちと共に澤田定子記念音楽院設立。音楽教室の運営事業を開始。
平成元年
(1989年)
本社中庭に多目的ホール(酒蔵ロマン館)が完成。
平成29年
(2017年)
和歌山県橋本市に健康食品部門の新工場(澤田酒造・橋本工場)が竣工。
令和4年
(2022年)
橋本工場が和歌山県HACCPシステムの認証を受ける。
令和5年
(2023年)
澤田 定一良(さわだ さだいちろう)が七代目当主となる